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日本のことばでたのしんだり、たのしまなかったり。
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久々に、「国語辞典四方山話」なネタを。
焼き鳥の「つくね」。結構好きで食べます。そして、鍋物にはほしい「つみれ」。どちらもミンチ肉(つみれの方は、すり身のお魚もあるけど)をまとめたもの。焼くか、茹でるかの違いだろうと思いつつ、国語辞典を繰ってみます。
 
辞書名 つくね
岩波 (記載なし)
 新明解(6)  (つくねやき)たたいた魚肉や鳥肉に鶏卵を交ぜて焼いた料理。
新選 (つくねやき)ひき肉に鶏卵やかたくり粉をまぜてこね、まるめて焼いた料理。
現代新国語 魚のすり身やニワトリのひき肉に、みじん切りのタマネギなどを加え、手でこねてまるめたもの。
広辞苑(6) ①つくねること。てづくね。
②「つくねあげ」「つくねやき」の略。
(つくねあげ)魚のすり身や鳥の挽肉などに鶏卵・片栗粉などをすりまぜ、丸めて油で揚げた料理。
(つくねやき)魚のすり身や鳥の挽肉などに鶏卵・片栗粉などをすりまぜ、丸めて焼いた料理。
 
広辞苑の説明が、やはり明確ですね。「つくね」たあとに、焼く、「つくね焼き」が一般的ですが、揚げるのも確かにあるかも。
それにしても、(あげ)と(やき)で、最後だけがちょっと違うだけなんて……

辞書名 つみれ
岩波 (→つみいれ)魚肉のすり身につなぎを入れ、少しずつ摘み取りゆでたもの。汁の実や煮物にする。
 新明解(6)  (摘入れの意)「つみいれ」の口語的表現。
(つみいれ)すった魚肉を丸めて汁でゆでた食品。
新選 (→つみいれ)すった魚肉などに、小麦粉を加えてこねたものをまるめて、しるに入れて似たもの。つみれ。
現代新国語 魚や肉をすりつぶして、調味料を加え、まるめてゆでた食品。つみいれ。
広辞苑(6) (ツミイレの的)魚の擂り身に卵・小麦粉・塩などを加えてすり合わせ、少しずつすくい取り、ゆでたもの。鍋の具や汁の実とする。

広辞苑、やはり細かい。作り方が見えるようです。ですが、「魚」の記述しかありません。まあ、鶏肉のつみれは新しい料理という気がしますが、そろそろもっと辞書にも認めてほしいところです。
小型辞書では、「現代新国語」だけが、「つくね」が「つくね焼き」ではなく、「つみいれ」の項目が(→つみれ)となっていました。「現代」というだけあって、今の感覚に一番近い説明になっていますね。

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……タイトルと関係なく、「助詞」や「助動詞」の話です。
いま、テレビでは「日本シリーズ」真っ最中です。今年は昨年と同様中日ドラゴンズ対北海道日本ハムファイターズの対戦。昨年は「新庄劇場」で盛り上げ、何とか視聴率を上げようというテレビの実情がありありとわかりました。私自身はドラゴンズファンなので、この状況を快くなく思いながらみていました。なぜならアナウンサーの言葉がすべて、日ハムびいきに感じてしまっていたからです。

その原因に「助詞・助動詞」があるなあということを感じました。

〝さあ、ここで1点を取りました!〟
〝さあ、ここで1点を取られました!〟

表現がこう変わるだけで、(つまり、受け身に変わるだけで)印象がかなり変わってしまいます。

〝この回で1点取りました〟
〝この回で1点は取りました〟

「は」が入るだけで、「とりあえず、このくらいですんだよ~ん」というようなニュアンスが含まれます。

いろんな立場の人が見ているからこそ、放送に携わる人は細かなところにこだわってほしいものです。

今年、全国的に話題になるネタがこの両球団にない(まあ、ダルビッシュくらいかな)ので、「盛り上がらない」なんていわれていますね。昨日のスポーツ新聞も日本シリーズより六大学での「何とか王子」の方が派手だったりして。

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秋の夕日に照る山もみじ
おなじみ、「もみじ」の一節です。
わたくし、この「てるやまもみじ」というのが意味不明だったのです。言葉の切れ目は一体どこにあるのか……

(1)「てるやま、もみじ」……山、もみじ、両方を平行して並べ、「夕日に照っている山ともみじ」という意味になります。

(2)「てる、やまもみじ」……やまもみじ、というものがあれば「夕日に照っている〝やまもみじ〟」という意味になります。

このいずれかだろうと思いながら辞書を繰っていたら、「やまもみじ」というものは実際にあるそうです。
おそらく、(2)が正解なんでしょうね。

最近、うちの近くは紅葉が進んできています。頭の中にはこの曲が流れています。

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ヒマなときにテレビの通販番組ってよく見るんです。(最近は、デジタル衛星放送さえ見られれば、110度CSで無料の通販番組を24時間やっていますよね)
「あ~、必死で売ってるな~」と、思いながらただ見ているのですが、よく

「この成分は天然由来で安心です!」

などとうたっているものがあります。「天然=安心」というのは世間一般のイメージなのかもしれません。でも、極端な話ですが、「天然のトリカブト」「天然のふぐ」なんてのは、人の命を簡単に奪う猛毒が含まれているわけです。安易なこの表現ってどうだろう、と思うわけです。

安心かどうかは、自分の目で確かめないとね。(とはいえ、それがはっきりしない今の時代なのですが)

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久々に書き込みしています。半年以上越えちゃったよ。
おまけに、本家の方はすでに1年近くになるし……
とりあえず、ネタはあるので(看板とか)、ボチボチと書き込んでいこうと思います。

【備忘録】
「大事」と「大切」の違い
本家の四方山話にのせます。

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プロフィール
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がんぺい
年齢:
51
性別:
男性
誕生日:
1973/12/19
職業:
日本語に携わる仕事